講演報告 【スタッフブログ】
90分という長時間にわたり、参加された方々の眠気を誘わないような健康にお役に立てる話ができるか、とても不安でしたが...
2024年9月5日、田彦コミュニティセンターにて「生活を豊かに!」という年間セミナーの1コマとして、『健康を保つ!口腔ケア』という内容でお話をさせていただきました。
初めに、歯の喪失、咀嚼困難や口腔乾燥などの口腔機能が低下することで認知症のリスクが10~20%高くなるという論文報告から、歯を失ってしまう原因の"むし歯"や"歯周病"の歯科の基本知識を参加された方々と再確認しました。歯が"破折"してしまった場合も歯を残すことが困難になり、噛みしめや歯牙接触癖に自覚のない《態癖》が加わることで、力のコントロールができず歯にヒビが入り、最終的には歯が割れて保存ができない状態に至ることを説明しました。
皆さんは、介護が必要となる前段階の状態を指す《フレイル》というものをご存じでしょうか?
フレイルになってしまうサインとして口腔機能不全《オーラルフレイル》を予防し早期発見することが重要であり、舌圧訓練や舌だし体操を学びました。
また、亡くなる原因の1つに《誤嚥性肺炎》がありますが、その原因は口腔内の清掃性の状態が大きく関与しており、"噛むこと"で唾液の分泌促進、脳の活性化と老化の抑制、おいしさの増強と心理作用など、食物を食べることで得ることができる様々な良い作用があると学びました。
最後に、チェックガムにて自分がきちんと噛めているのかを評価しました。
たくさんの方々に参加していただき、私の最初の心配であった睡眠学習にならず、みなさん一生懸命聞いてくださいました。
また機会がありましたらお邪魔いたします。
ありがとうございました。 樋之口